礼拝メッセージ

9月10日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「真の光に照らされ」              ヨハネの福音書9章1-7節
本日の聖書に出て来る人は、生まれつきの盲人でした。文明と科学が輝いている現代においても目の見えない人が生きて行くというのは非常に大変なことです。そうなのに、二千年前には言うまでもないことでしょう。おそらく、この人はどこに行っても自分一人では生活できない、そして誰かに助けてもらったりしないと行けない状況であったと思います。9章8節を見ますと、この人について他の人々は「これはすわって物ごいをしていた人ではないか。」と言っています。そのように道端に座り込んで、その道を通り過ぎる人々に助けを求めて、他の人々からの助けがなければ生きて行けない状況でありました。これだけでも今までの彼の人生がどれ程大変なものであったのか、想像できることだと思います。
そのような彼を見た弟子たちは、イエス様に「彼が盲目に生まれついたのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。」と質問します。こういう弟子たちの質問は当時のユダヤ人たちが一般的に持っていたものであろうと言っても、非常に冷たいものでありました。この哀れな人に対する同情や憐れみ、又は彼をかわいそうに思う心はなく、冷たい視線で彼を見て質問をしているのです。ところが、それに対するイエス様の答えは、全く違うものです。3節にありますが、先ずは弟子たちの考え方が間違ったことを指摘し、彼が生まれつきの盲人であるのは罪によることでことではなく「神のわざがこの人に現われるため」なのだと答えてくださいました。そしてご自分について「わたしは世の光です。」と説明してくださいます。
暗やみの中にいる時は、何も見えず何も分かりません。自分の人生がどこに行くのも分からないまま、苦しみと辛さの中でさまよっているだけです。ところがそんな暗やみに光が照らされると、自分の人生の意味を知り神様のみわざを知るようになるのです。真の光に照らされ、神様を見上げて歩むものとなりたいと思います。

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