礼拝メッセージ

5月10日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「権威あることば」              ルカの福音書4章31-37節

1994年、マザー・テレサがアメリカを訪問した時、国家朝餐祈祷会で演説をしました。その時の状況をある人は「やがてテレサがすべての話しを終えた時、彼女の話しに心刺されるところがない人は、聴衆の中で一人もいなかった」と説明しました。もし、マザー・テレサではない人が、その場で同じ話しをいたとしましたら、多くの人々から非難されたと思います。しかし、演説をした人は、マザー・テレサでした。当時、彼女は世界で最も尊敬される人であり、権威ある人でありました。それで、多くの人々は、自分の心が刺される演説であっても、最後まで傾聴することができたと思います。このように、人に感動を与えて動かせる事ができる真の力は、その人の真実な権威にあると思います。多くの人々に尊敬されて認めてもらえる権威、そのような権威が人々を動かすことが出来るのです。

しかし、真の権威とはこの世の偉大な人にではなく、イエス・キリストにあるのだと、聖書は教えています。本日の本文を見ますと、先ず、イエス様の権威は人々を救おうとされる愛で満ちている権威です。それは、ご自分が、やがて十字架にかかって、人々の罪の赦しのたまに死ぬ、ということを心に覚えてのことばであったからです。即ち、イエス様は聞いている人々を心から哀れみ愛して下さって、教えてくださったのです。二つ目に、このようなイエス様のことばは人を癒してくださる力で、その権威が現れました。本日の本文では、悪霊を追い出される出来事が書かれていますが、これは頑なな私たちの心が砕かれてイエス様の愛のことばを受け入れるようになることを表します。

キリストの権威とは、罪に陥っている人々を如何しても救おうとする愛の心からのことです。たとえ、人間がどんなにこのキリストを拒もうとしても、キリストはその愛のことばを語られることを止められないお方です。私たちがどんな反応をしても、どんな状況にいても、そのイエス様の愛を受け入れられるように、いつも私たちに権威あることばをもって語りかけてくださるお方であることを、心に覚えたいと思います。

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