礼拝メッセージ

10月3日(日)礼拝メーッセージ要旨

 

「さあ しばらく休みなさい」

日本の高度経済成長時代に話題になった言葉に「燃え尽き症候群」「過労死」という言葉がありました.右上がりの成長の波にのまれて、過度の身体的、精神的なストレスの下に、うつ病、出社拒否、自殺、突然死などの症状があらわれ社会問題になりました。主イエスはすでに、このような問題について取り扱っておられます。二人でチームを組んで町や村を巡回して伝道の働きを終えて、キリストのもとに疲れて帰ってきた弟子たちには、休む時間も場所もありません。「人々の出入りが多くて、ゆっくり食事する時間もなかったからである。」と聖書は語っております。だから主イエスは、このままでは弟子たちは「燃え尽き症候群」になる危険性がある。今彼らに必要なのは休み、静まる時間を持つことである。そのことを重要なことと考えらた主イエスは、弟子たちにゆっくり休むように命じられたのです。マザーテレサは「私たちは忙しすぎます。ほほえみを交わすひまさえありません。」と語りました。主イエスは日常生活での仕事、家事、伝道、奉仕の業から離れて、主の前において休み、そして新しい力を得て再び歩み出すことが、どれほど大切なことであるか、誰よりもその重要さに気づいておられたのです。現代社会において不足しているのは、頭の良い人でもなく、有能な人、行動力、実行力のある人でもありません。本当に必要とされているのは深みのある人なのです。そのために私たちは、ちょっと立ち止まって自分自身のことをよく考える時間をもつことは、とても大切なことなのです。「さあ、あなたがただけでしばらく休みなさい。」


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