礼拝メッセージ

8月13日(日)礼拝メッセージ要旨

 

「わたしに持って来なさい」         マタイの福音書14章13〜21節
イエス様の行われた奇跡の中で最も良く知られている出来事な何でしょうか。それは「五千人の給食」であると思います。この内容は、幼い時から教会学校に通った方々には、その昔からよくなじんでいる内容でもあると思います。また、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書の四つの福音書の全てに記されている唯一の奇跡でもあります。
今日の本文の13節14節を見ますと、イエス様は船に乗り寂しいところに行かれました。その姿を見た群衆は、イエス様が着くであろうと思われるところに先に行って、そこでイエス様を待っていました、そのため、イエス様が着いた時には既に大勢の人々が集まっていまして、その中には病人もいました。その大勢の人々を深く憐れまれたイエス様は彼らを癒されました。
そんな中で夕方になって、弟子たちは大勢の人々がこのままでいることを心配になりました。それでイエス様に「ここは 人里離れたところですし、時刻ももう遅くなっています。村に行って 自分たちで食べ物を買うことができるように、群衆を解散させてください。」と話しました。21節には「男だけで5千人」と書いてありますので、女性や子どもも入れれば一万人以上の人々は集まっていたのです。そのような大勢の人々は、周りに何もないところでこのまま日が沈んでしまうと大変になります。ですから弟子たちはイエス様に「群衆を解散させてください。」と話したのです。
それを聞かれたイエス様は弟子たちに「あなたがたがあの人たちに食べる物をあげなさい。」と話されました。しかし、弟子たちはこのように大勢の人々を食べさせる物は持っていなくて「ここには五つのパンと二匹の魚しかありません。」と答えました。するとイエス様は「それを、ここに持って来なさい」と言われ、それを取って天を見上げて 神をほめたたえてから、弟子たちに与えられました。弟子たちはそれを群衆に配りましたが、大勢の人々は満腹になり残ったパンきれは十二かごにいっぱいだったのです。
この時、弟子たちの手には五つのパンと二匹の魚しかなくて、男だけで五千人という大勢の人々、それは十分なお金があるとしても満腹に食べさせることができません。その僅かなものもイエス様は「わたしに持って来なさい」と言われ、それがイエス様の手に持たれた時には、大勢の人々も満腹になるまで食べられる奇跡が起こりました。
私たちにはできないと思うことも、イエス様は「わたしに持って来なさい」と言われます。そのイエス様の御声に疑わずに従った時、イエス様はそのわずかなものを通して大変素晴らしい奇跡を行なってくださいます。私たちが持っている物はわずかで小さくてこれでは何も出来ないと思うかも知れません。しかしそれがイエス様によって用いられる時には素晴らしい奇跡になります。「わたしに持って来なさい」という御声に従ってイエス様に渡し、豊かに満たしてくださる恵みの中で歩んでいく者になりたいと思います。

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