礼拝メッセージ

4月8日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「神の国は」                ルカの福音書13章18-21節
 イエス様は公生涯の間、神の国について色々なたとえ話をもって説明し教えてくださいました。本日の本文もイエス様のたとえ話であって、イエス様は二つのたとえ話を通して神の国の特徴について教えてくださいます。
 先ず、イエス様はからし種のたとえ話を通して神の国の成長、又はその広がりについて教えてくださいます。マタイの福音書13章には、からし種について「どんな種よりも小さいのですが、生長すると、どの野菜よりも大きくなり」と書いてあります。特に、そのからし種の成長というのは、空の鳥が枝に巣を作るほど、驚くものでした。また「空の鳥」とは、旧約聖書では異邦人を含めて多くの人々が神の国の民として加えられることを表わす表現として使われたことがあります。そのように、神の国は素晴らしい成長をしてユダヤ人は勿論、異邦人にも及ぼすように成長して行くということです。そしてその通り、イエス様から始まった神の国の教えは、12名の弟子たちに、また120名程の弟子たちに、さらにはエルサレム教会での爆発的な成長をします。
 二つ目にイエス様はパン種のたとえ話を話してくださいます。からし種の例え話が神の国の外側の成長を表わすことであれば、パン種のたとえ話は内側の変化を表わすことです。3サトンの粉に比べるとパン種は非常に少ないものです。しかしその少ないパン種が入ることによってその粉全体がふくらみます。それはパン種の影響を受けて全体が変わる、変化するということです。そのように人間の心に神の支配が入りますと、その心全体に大きな影響が与えられ、全体が変わるのです。私たちの心に与えられた神の支配、それはかしら種のように小さなものであるとしても驚くほど大きくなるものです。そしてパン粉のように少ないものであるとしても、全体に影響を与えて変わるものです。私たちも、神さまの支配によって神の子らしく成長し、変えられるように祈って行きたいと思います。

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