礼拝メッセージ要旨

3月6日(日)礼拝メッセージ要旨

 

「ここまで主が私たちを助けてくださった」  サムエル記第一 7章1〜12節
奪われた主の契約の箱は帰って来て、ベテ・シェメシュの人々は大変喜び、全焼のささげ物を捧げ、いけにえをも主に捧げました。しかし、その後、ベテ・シェメシュの人々は神の箱の中を見て、神さまはベテ・シェメシュの人々を激しく打たれました。そしてベテ・シェメシュの人々はキルヤテ・エアリムの住民にあなたのところに主の箱を運び上げてください、と頼みました。それでキルヤテ・エアリムの人々は主の箱を運び上げて、アビナダブの家に運び、主の箱はアビナダブの家で20年間も置いてあったのです。20年という長い年月が経ってからイスラエルの民は、主を慕い求めました。
その20年間、イスラエルの民は神の箱が返って来たにも関わらず、異国の神々を拝んでいました。そしてその間、神さまからの裁きは続いていましたし、その中でイスラエルの民は苦しんでいたことだと思います。そのような不信仰と苦しみの状況で、ついにイスラエルの民は主を慕い求めたのです。
この時、再びサムエルは民の前に現れて、本文の3節、4節で悔い改めを語りました。ペリシテ人との戦いで敗北し、20年間をも苦しみの中にあったこと、それはイスラエルの偶像礼拝のゆえでした。その罪のよって彼らは神さまから離れ、長い間苦しみの中でいるようになったのです。ですから、イスラエルの民に最も必要なことは、自分たちの罪を知り、それを告白し悔い改めることでした。そして神さまはイスラエルの民がそのようになるまで、20年間という長い年月を待っておられたことでした。
この後、ペリシテ人たちは再び攻撃して来ます。その時、まだイスラエルは戦いの準備も出来てない状況でしたが、神さまのみ力によってペリシテ人はイスラエルに打ち負かされました。そのような勝利を得た後、サムエルは「ここまで主が私たちを助けてくださった」と言ったのです。「ここまで」ということ、それは今回の戦いだけではない、ということでしょう。今までのすべてのことを神さまが助けって下さった、ということです。即ち、20年間の苦しみの時も、ペリシテ人との戦いで負けた時も、神さまは助けて下さってこのように勝利を得るようにして下さった、ということだと思います。どのような時も、いつも私たちを助けてくださる神さま、ここまで助けて下さった神さまは、これからも助けてくださる、ということを信じ、神さまにのみ頼り歩む者になりたいと思います。