12月7日(日)礼拝メッセージ要旨
「いつもあなたがたとともに」 マタイの福音書28章16〜20節
本日はマタイの福音書の最後の箇所から、復活されたイエス様が弟子たちに与えられた、この地上での最も大切な最後のメッセージについてご一緒に見てみたいと思います。この大切な命令が伝えられた場所は、ガリラヤです 。
本日はマタイの福音書の最後の箇所から、復活されたイエス様が弟子たちに与えられた、この地上での最も大切な最後のメッセージについてご一緒に見てみたいと思います。この大切な命令が伝えられた場所は、ガリラヤです 。
ガリラヤは、イエス様が公の働き、つまり宣教を始められ、初めて弟子たちと出会った場所ですね。これは、預言者イザヤの預言の成就でもありました 。そして今、主はこのガリラヤから、弟子たちを通して、再び福音の働きを始めようとされるのです 。
ここに集められた11人の弟子たちは、どのような人たちだったでしょうか。実は、彼らはイエス様が捕らえられたとき、イエス様を見捨てて逃げ去った、決して頼もしいとは言えない人々でした 。驚くことに、彼らはここに集めりイエス様を礼拝したときでさえ、本文には「ただし、疑う者たちもいた」と記されています 。
復活という出来事は、人間の理性ではなかなか受け入れがたいものです。11人の弟子たちもそうですたが、イエス様を見ていても疑いを持っていたということでしょう。しかし、イエス様は、そのような信仰の弱い弟子たちにさえも、このメッセージと約束を与えてくださったということを、心に留めたいと思います
では、この時イエス様が与えられた、大宣教命令は何でしょうか? それは、「ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」です 。「弟子」とは、イエス様から学び、その教えを受け入れて従い続ける人のことです 。この命令を果たすために、主は三つの具体的なステップを教えてくださいました。
その一つ目は「行って」ということです。イエス様の働きは、それまでイスラエルに限られていましたが、これからは全世界へ向かって弟子たちをことになります。そしてそれは神様を知らないすべての人へ、具体的には私たちの家族や隣人、知り合いの人たちへと、福音を伝えるために私たちが出て行かなければならないということです 。二つ目は、「バプテスマを授けなさい」です。これは、父、子、聖霊の御名によって行うように、と語れました。それは三位一体の神様と生きた交わりを持ち、イエス様の弟子としての新しい人生を始めることを意味します 。そして最後は「教えなさい」です。イエス様が命じられたすべてのことを学び、それを守り、実践して生きること 、これが弟子となることです。たとえ途中でつまずき、失敗することがあっても 、悔い改めて再び主の教えに従って歩もうと努力する、その信仰の歩みを主は導いてくださいます 。
この大きな働きを私たちに丸投げされたのではありません。イエス様は、この命令を私たちが成し遂げられるように、約束をも与えてくださいました。それが最後の「見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます」ということです 。
私たちは時に疑いを持ち、決して完全な信仰を持っているわけではありません 。しかし、主はそのような私たちに近づいて来られ、「世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます」と約束してくださいました 。この力強い約束を覚えて、常に共におられる救い主イエス・キリストの弟子として、信仰の道を力強く歩んでいきたいと思います。
