礼拝メッセージ

12月3日(日)礼拝メッセージ要旨

 

「キリストに聞き従う」             マタイの福音書17章1‐8節
 本日の本文はイエス様の御姿が変わったことから「変貌の山」などと言われている内容です。本文によりますと、高い山に登られたイエス様は、そのお姿が太陽の光り輝くように変わりました。そして驚くことはそれだけではありませんでした。光り輝くお姿に変わったイエス様のそばに、モーセとエリヤが現れて、イエス様とモーセ、エリヤの3人で語り合っておられたのです。そしてその語り合っておられた内容とは、エルサレムでのキリストの十字架での死とその後の復活のことについてでした。
 このような光景を目の前にしていた3名の弟子たちがいました。それはペテロとヨハネ、ヤコブであって、彼らは以前にも3名だけが選ばれてイエス様が行なわれる不思議なみわざを見たことがありました。この時も、イエス様はこの3名の弟子を選ばれて栄光に輝くご自分の御姿とモーセとエリヤの会話の内容から、これから起こることについて教えて下さろうとしたのだと思います。しかし、弟子たちはイエス様の教えより自分の思いに従うことでした。太陽のように光り輝くイエス様のお姿とモーセとエリヤの姿は見ましたが、その中で話されていたことについては気づくことが出来ませんでした。イエス様はモーセとエリヤとともにこれからの十字架の苦しみについて語り合っておられたのに、弟子たちはただ今の状態が素晴らしいと思い、そのままの状態に留まっていたいと思っていました。そう思っていたペテロは「幕屋を造りたい」とイエス様に言いました。ペテロがそう言っている時に光り輝く雲が覆って、まるでペテロの言葉を遮るかのように、その雲の中から「これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ。彼の言う事を聞け。」という神のみ声が聞こえて来たのです。
 この時、弟子たちが考えていた栄光とはこの世での支配や力のようなものでした。しかしイエス様とモーセとエリヤが語り合っていたのは十字架の道でした。それを知らなかった弟子たちに神様は「彼の言う事を聞きなさい。」語って下さったのです。自分の思いを捨てて、ただ、イエス様の教えに聞く者になりたいと思います。

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