礼拝メッセージ

1月11日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「私たちの自己認識」           エペソ人への手紙1章1-2節

エペソ人への手紙は、パウロの書簡の中で福音とその意味について驚くほど簡潔でありながらも包括的に説明しています。特に、父・子・聖霊の神様が私たちの救いにどのように働いて下さるのかを良く説明してくれます。また、救われた私たちが教会をどのように成しているのか、そしてその教会の特徴は何かということを詳細に教えている手紙であります。この短い手紙に、父なる神について、キリストについて、聖霊について、救いについて、教会について、聖徒の実践的生活について等、私たちの信仰生活すべてにおいて非常に重要な内容を扱っています。

今日の本文は、エペソ人への手紙の挨拶のところです。その最初の自己紹介で、パウロは自分を「神のみこころによるキリスト・イエスの使徒パウロ」と紹介しています。パウロはこの手紙をローマの獄中で書きました。たとえ今、ローマで投獄された身分であっても、使徒として行なった事と、それによるすべての事は神様のみこころによるものであるという意味です。

そしてパウロはエペソの信者たちを「キリスト・イエスにある忠実な聖徒」と呼んでいます。「聖徒」ということばの聖書での本来の意味は「区別された群れ」です。それは神様がご自分のもの、ご自分の所有としてくださったということです。神の手に握りしめられて、神が愛する者になるという意味なのです。

神様は資格のない私たちを、ご自分の民として区別して呼んで下さり、私たちの計り知れない恵みを与えて下さいました。その神様の恵みに感謝し、その恵みを頂いた者として、神様に対して忠実である時、私たちの生活には喜びが満ち溢れると思います。それがパウロのように獄中にいる状況であるとしても、どんな苦難の中に置かれている状況であるとしても、私たちの中から喜びが湧き出る事を味わうことが出来ると思います。自分に与えられた状況が神様のみこころによるものであることを信じて、与えられた恵みを覚えて平安の中で忠実な者となるようにと願います。

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