礼拝メッセージ

5月15日(日)礼拝メッセージ要旨

 

「勝利をもたらして下さる主」        サムエル記第一 11章5〜15節
サムエルから油注がれ「主が、ご自分のゆずりの地と民を治める君主とする」と言われたサウル。そしてそれが神さまのみこころであることを表すために三つのしるしが言われます。イスラエルの王になるということについて考えて来なかったサウルですが、神さまはご自分のみこころをサウルに教えて下さいました。しかし、その後のサウルの姿は消極的でありました。サウルはくじで取り分けられますが、荷物の間に隠れていたため、その姿はみつからなかったのです。結局見つかり、民の前に立ちますが、サウルの姿を見た民は「王様万歳」と大声で叫びました。しかしある者たちはサウルを軽蔑しまして、全イスラエルがサウルを王として認めたことではありませんでした。そのようなサウルですが、本文の中で全イスラエルから支持を得て王になることが出来ます。
アンモン人ナハシュがヨルダン川の東にあるヤベシュ・ギルアデを攻撃して来ました。それでヤベシュ・ギルアデの人々は直ぐ降伏しましたが、アンモン人ナハシュは「おまえたち皆の者の右の目をえぐり取ることだ。」という大変な条件を付けました。それでヤベシュの長老たちはギブアに使者を送り今の状況を伝えましたが、それを聞いたギブアの人々も声をあげて泣いてばかりでした。ちょうどその時、サウルが畑から帰って来てその話しを聞きました。すると、神の霊がサウルの上に激しく下って、サウルの怒りは激しく燃え上がりました。そしてサウルは一くびきの牛を取り、それを切り分け、使者に託して イスラエルの国中に送り、「サウルとサムエルに従って出て来ない者の牛は、このようにされる」と言ったのです。すると、主の恐れが民に下って、彼らは一斉に出て来て、何と33万人も集まりました。そしてサウルは集まった人々を指揮し、アンモン人と戦い、生き残った者は 散り散りになり、二人の者がともにいることがないほど、圧倒的な勝利を得ます。その時、サウルはすべての栄光を神さまに帰しました。そのサウルの姿を見たイスラエルの民は、ギブアに集まってサウルを王として立て、大いに喜びました。神さまに信頼し、神さまのみに従う王、その王を通して神さまはイスラエルに勝利を与えて下さいました。そしてイスラエルの民は、そのように守り導いて下さる神さまを、そして神さまによって立てられた王を大いに喜ぶことでした。
アンモン人のナハシュからの攻撃、それは私たちの人生の中でも苦難や苦しみなどであるかも知れません。直ぐに降伏したくなるほど、大変な苦難があります。それを前いして泣き叫ぶことしか出来ない時もあります。そのような時に、神さまを恐れ、神さまに助けを求めるなら、神さまは私たちに勝利を与えて下さいます。どのような状況の中でも私たちを助けて下さる神さま、勝利を与えて下さる神さま、その神さまを見上げ信頼して歩んで行く者になりたいと思います。

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