礼拝メッセージ

4月12日(日)礼拝メッセージ要旨

 

「平安があるように」          ヨハネの福音書20章19〜23節
この朝、イエス・キリストの復活を記念として教会に集まり、または各家庭で礼拝を捧げている教会の皆様、イースターおめでとうございます。全国において新型コロナウイルス感染症が拡散しつつあります。その状況は急変していまして、毎日のニュースを聞き、不安になり心配も多くなる時期でもあります。そのような状況に置かれている私たちでありますが、皆さんは信仰者として平安の中で歩んでいるでしょうか。
本日の本文は「その日」すなわちイエス様がよみがえられた日であり、「週の初めの日」と書いてありますが、日曜日のことです。この復活の日に弟子たちはどのようにしていたのかといいますと「弟子たちがいた所では、ユダヤ人を恐れて戸がしめてあった。」ということでした。イエス様を十字架につけて殺してしまったユダヤ人たち、そのユダヤ人たちが今度は自分たちを捕まえるのではないか、と。そのユダヤ人たちに自分たちも殺されることではないか、と恐れて、弟子たちは集まっていたところの戸をしっかりを閉じていたのです。そのような恐れの中にいた弟子たちに現れたイエス様は「平安があなたがたにあるように」と挨拶してくださることでした。これはヘブライ語では「シャローム」であって、ユダヤ人にとっては日常的な挨拶でした。それは、即ち復活されたイエス様は恐れの中にあった弟子たちに現れられていつものように挨拶してくださいました、ということだと思います。いつものような憐れみ深いお姿で愛をもって恐れていた弟子たちに平安の挨拶をしてくださったのです。イエス様が苦しみを受けておられた時、弟子たちはイエス様を裏切り、捨てて逃げてしまいました。ペテロはイエス様を知らないと3回も否定し、その場から逃げてしまいました。そして今は、ユダヤ人たちを恐れ、戸をしっかりと締めて身を隠していたのです。そのような弟子たちでありましたが、イエス様はいつものように「平安があなたがたにあるように」と愛を込めて挨拶してくださり、話しかけてくださったのです。そしてそのようなイエス様を見た弟子たちは「喜んだ」のです。恐れ包まれて不安の中にいた弟子たちでしたが、復活のイエス様に出会い喜ぶようになったのです。
私たちの今の心は如何でしょうか。不安があり、恐れをももっています。これから如何なるだろう、という不安や恐れがあります。そのような私たちに、この朝、イエス様は「平安があなたがたにあるように」と仰ってくださいます。いつも変わらない恵みと愛をもって私たちを守り導いてくださるイエス様を覚えたいと思います。その復活のイエス様の御声を聞き、不安や恐れがあっても喜びと平安の中で歩んでいく者になりたいと思います。

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