礼拝メッセージ

2月18日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「キリストにあっての恵み」     コリント人への手紙第一 1章4-9節
このコリント人への手紙はパウロがコリントの教会に送って手紙であって、パウロのコリントでの宣教活動については使徒の働き18章以降に詳しく記されています。コリント地域は、パウロの第2次伝道旅行の中で、非常長い間滞在し、福音を伝えたところです。1か月半位、それもあの有名なアクラとプリスキラ、そしてシラスとテモテまでも、このコリントで一緒に福音を伝えました。異邦の地に、偶像の多いところで苦労し教会を建てたところであって、それほどコリントはパウロにとって特別な意味があります。ところが、このコリント人への手紙第一では、当時コリント教会が抱えていた多くの問題を取り扱います。本日の本文の次、直ぐに分派と分裂の問題について語ります。そして結婚の問題、偶像にささげた食べ物の問題、公の礼拝においての問題、霊的賜物の問題、復活の問題など、その種類や数は他の手紙では見ることが出来ないほど、多様で多いものです。
そのようなコリントの教会を思うパウロの思い、その心はどのようなものだったでしょうか。聞こえて来る色々な噂、問題など、それによってパウロは喜ぶことが出来ない状況であったかもしれません。到底、彼らのことを思って感謝をする、と言うことが出来なかったかもしれません。しかし、そのようなコリントの教会に送る手紙、その最初のことばは、彼らに対する失跡や咎めること、非難することばではありませんでした。本文の4節をご覧になりますと「私は、キリスト・イエスによってあなたがたに与えられた神の恵みのゆえに、あなたがたのことをいつも神に感謝しています。」とありまして、神さまから恵みを覚えて神さまに感謝をささげるパウロです。
私たちがどのような状況におかれているとしても、そしてどんな人に対しても、先ずは自分に与えられた恵みを覚えたいと思います。イエス・キリストにあって私たちに与えられた恵みを覚え、神さまに感謝をし、そこから希望を見出すことが出来るものになりたいと思います。

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