礼拝メッセージ

11月8日(日) 礼拝メッセージ要旨

 

「誠実と良い行い」            エペソ人への手紙4章28-30節
 前回から古い人を脱ぎ捨てて新しい人を身に着た聖徒の生き方について学んでいます。その実践的な勧めをするのにあたって、一定の順序に従って語って行きます。先ずは、してはならないという否定的な命令があって、その次にはしなければならないという肯定的な命令があって、最後には何故しなければならないのかという理由、または条件について説明します。それは古い人を脱ぎ捨てて新しい人を身に着たという順序と同じものです。
 本日の本文でも、先ず「盗みをしている者は、もう盗んではいけません。」と言います。この「盗み」というのは、自分に与えられていないものに手をつけることを意味します。或いは、自分のものではないものなのに、自分の目的と満足のために使うことであるとも言えるでしょう。非常に自己中心的な考え方を持って他の人のお金や時間、アイデア等を自分のもののように使ってしまうことです。それに対する積極的な勧めは「かえって、困っている人に施しをするため、自分の手をもって正しい仕事をし、ほねおって働きなさい。」という事です。盗みをやめることで終わりではなく、「自分の手をもって正しい仕事をし、ほねおって働きなさい。」という積極的な事が勧められているのです。そしてその目的は、「困っている人に施しをするため」であると説明します。続く四つ目の勧めは、言葉づかいに関することです。先ず、「悪いことばを、いっさい口から出してはいけません。」という事です。ここで「悪い言葉」とは、相手を躓かせたりして、その共同体に大きな悪い影響を与えるものであります。そのような言葉づかいをやめて「ただ、必要なとき、人の徳を養うのに役立つことばを話し、聞く人に恵みを与えなさい。」と勧めます。即ち、相手の霊的成長に役に立ち、相手の徳を高める言葉を話さなければならないという事です。
 神様が私たちに与えて下さったもので満足して感謝し、良い行ないと誠実をもって毎日を過ごしたいと思います。私たちの心に良いものをもって、互いに助け合い、徳を養い合う者になりたいと思います。

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